2025年08月29日

経営者塾

私は、今年から、経営者の塾に2つ入りました。
 1つは、様々な業界の中小企業経営者が集まる塾で、
 もう1つは、税理士事務所の経営者が集まる塾です。
そこで新たに多くの方と知り合うことができています。
 
経営者には、自ら創業した経営者と、後継した経営者とがいます。
2つの経営塾にも、創業経営者、後継経営者のどちらの方もいます。
創業経営者の方からは、ゼロから一を立ち上げるエネルギーを感じますし、後継経営者の方からは、事業を継ぐことの苦労をものともしないヴァイタリティを感じます。
2つの経営塾には、様々な個性を持った方たちが集まっていて、私も参加するたびに大いに刺激を受けています。
 
創業経営者と後継経営者については、この2者を対比させて論じる風潮もあります(そういった書籍も多くあります)。
しかし、私自身が経営者になって最近思うことは、結局、創業者であろうと後継者であろうと、経営者である以上、行うべきことは何ら変わりはないということです。
より良い商品・サービスを提供してお客様に貢献する、自社の売上・利益をあげていく、社員に同業他社に負けない給与を支給する、そして、自社をより良くより強い組織にしていく。
そのために、会社の方針を決定し、その都度その都度経営判断を繰り返していく。
この点で創業者と後継者で何ら違いはありません。
 
今回、経営者塾に入り、多くの経営者の方と知り合って刺激を受けました。
経営者として成長していき、経営者としての務めを果たしていきたいと思います。


2025年07月18日

「アウトプット」

皆さん、「アウトプット」をしていますか。
 
樺沢紫苑さんという精神科医の方の著作で、ベストセラーとなった『アウトプット大全』という本があります。
(2018年8月初版発行。サンクチュアリ出版)
今から7年前に刊行された本ですが、現在も一般書店の棚に並んでおり、
継続して読まれ続けている本だということが分かります。
 
この本では、ただインプットしているだけでは不十分で、
アウトプットを行うことによってこそ人は成長するということが説かれています。 
その中で、特に私がこの本に感銘を受けたのは、
アウトプットというものについてのハードルを下げてくれている点です。
 
つまり、普段、私たちが「アウトプット」という言葉を使うときには、まとまった文章を書くとか、
しっかりとしたパワーポイント資料を使ってプレゼンテーションをするなどのように、
かなり重めの内容を想定していることが多いのではないかと思います。
それに対し、この『アウトプット大全』の冒頭では、
「昨日の出来事を話すのも、立派なアウトプット」ということが語られています。
その際、「自分の意見」「自分の気付き」をひとつでもいいので盛り込むことで、
その話に価値が生まれ、話に耳を傾けて貰えるとのことです。
 
どうでしょうか。
ちょっとした出来事に、自分の感想・意見・気付きを付け加えて話すということであれば、
日常的に行っているのではないでしょうか。
それを少しだけ意識的に行うことで十分なアウトプットになるのです。
これなら自分にもできると思わせてくれます。
 
『アウトプット大全』では、他にも、アウトプットについての考え方や具体的で
ハードルの低いアウトプットのやりかたなどが書いてあります。
とても参考になる本なので、ぜひ一度読んでみて、アウトプットにつなげて欲しいと思います。


2025年06月19日

「成功は失敗の母」

「失敗は成功の母」という言葉があります。
これに対し、「成功は失敗の母」というのが私の持論です。
 
例えば、躍進した企業がその後短期間に業績を悪化させてしまう、
出世した会社員が横柄になりパワハラをしたあげくクビになる、
仕事の個別事情を考慮せず何でも自分の勝ちパターンに持ち込もうとして失敗する、
などといったことをイメージしてください。
 
もちろん「成功すると最終的に失敗するおそれがあるから、最初から成功を目指さないでおきましょう。」
などと言いたいわけではありません。
事業において、仕事において、成功を目指すことは大前提です。
私が言いたいのは、一定の成功を収めた後、その成功が原因となって失敗に陥ることがないように
あらかじめ注意しておきましょう、ということです。
 
私は、成功が原因で失敗に至る理由は、大きく3つあると考えています。

・満足感
 「もうそれなりに成功したからこれぐらいでいい。これからは現状維持で行こう。」
 このような満足感が失敗を導く要因の一つです。
 事業や仕事においては現状維持は目指すものではありません。
 右肩下がりに落ち込んでいく未来しか待っていません。

・慢心
 「おごる平家は久しからず」と昔から言われてきました。奢った気持ちでいれば、
 事業や仕事において考えるべきことも考えなくなり、やがて失敗に至るでしょう。

・自己検証を怠ること
 「俺のやり方が正しい。こうやっていれば大丈夫。」
 人間は、あるやり方で成功すれば、その次も同じように成功すると考えがちです。
 しかし、時代も状況も常に変化しています。
 自分の考えや行いが適切かどうか、もっと良い方法はないのか、
 そういったことを考えずにいれば、遠からず失敗が待ち構えているでしょう。
 
ユニクロの創業者である柳井正さんには『成功は一日で捨て去れ』(新潮文庫)という著作があります。
2000年代の初頭の時点で、ユニクロは、世間から大成功を納めた企業として見られていました。
柳井さん自身は、ユニクロはまだまだこれから成長していかなければならないと考えていましたが、
社内には、成功による満足感やほどほどで良いとの空気が漂うようになっていたようです。
この題名には、そうした社内の状況にかつを入れる意味があるようにも思います。
 
一時の成功に満足・慢心することなく、より一段階上の成功を目指しましょう。


2025年03月18日

「PM理論」

PM理論とは、経営者や管理職など組織のリーダーに求められる2つの側面に着目した理論です。
PMのうち「P」は、パフォーマンスという英語の頭文字を取ったもので、「目標達成機能」を意味します。
もう一つの「M」とはメインテナンスという英語の頭文字で、「組織維持機能」を意味します。
 
PM理論は、俗に「パパママ理論」とも呼ばれています。
「パパ(P)」のような厳しい父性と、「ママ(M)」のような優しい母性というイメージをもって貰うと、
この理論が分かりやすくなると思います。
 
PM理論では、このPとMの強弱により
 (1)P機能もM機能も強い「PM型」
 (2)P機能は強いがM機能は弱い「Pm型」
 (3)P機能は弱いがM機能が強い「pM型」
 (4)P機能もM機能も弱い「pm型」 の4つにリーダーを分類します。
 
このうち、P機能もM機能も強い(1)「PM型」が理想であることはいうまでもありません。
ただし、多くのリーダーは、その人の元々の資質としては、P機能かM機能どちらかが強くどちらかが弱い、(2)「Pm型」か(3)「pM型」であることが多いといえます。
(2)「Pm型」の場合、組織を力強く引っ張っていくことに長けていますが、一方で、内部への配慮に乏しく組織がギスギスするかもしれません。
一方の「(3)pM型」の場合、組織内の円滑な関係を築くことには長けていますが、一方で、組織として成果を上げていく力に乏しく、組織が伸び悩むということがあるかもしれません。
したがって、(2)「Pm型」の人も(3)「pM型」の人も、自分の強い側面を生かしつつ、弱い方の機能を意識的に強化して、(1)「PM型」を目指していくことが必要となります。
またPもMも弱い(4)「pm型」の人であれば、努力してPもMも強くしていかなければならないでしょう。
 
会社の創業者の方は、自分でゼロから組織を立ち上げるのですから、P機能が強い(2)「Pm型」の人が多いように思います。
また、後継者の人には、P機能が強い人もM機能が強い人もいるでしょうが、「守成は創業より難し」という言葉からしても、M機能が強いことが有利に働く場面も少なくないと思います。
 
私としては、このPM理論は、リーダーの立場にある人、あるいは将来リーダーの立場に立とうとする人たちが、自分自身を見つめるための手段として使うのが、良い使い方だと考えています。
つまり、自分は、P機能が強いのかM機能が強いのかを考え、強い機能をさらに伸ばしつつ、弱い方の機能はより一層自覚的に伸ばしていくことが必要であり、それによって、理想である(1)「PM型」に到達することができると思います。
 
「PM理論」を意識することは、リーダーとしての自分を成長させるきっかけとなるのではないでしょうか。
 


2025年02月20日

「経営は継栄」 CoCo壱番屋創業者の名言

先日、CoCo壱番屋の創業者である宗次德二さんの講演会に行ってきました。
宗次さんは、1978年(昭和53年)にCoCo壱番屋を創業し、日本最大のカレーチェーン店に育て上げた方です。
講演では、ユーモアにあふれた、飾らない語り口で、宗次さんの経営に関する考え方や人生観を話されていました。
 
講演の中で、宗次さんが強調されていたのは、「接客第一」の姿勢でした。
宗次さんは、来店してくださるお客様を拍手でお迎えしたいくらいの気持ちで接客していた
ただ、さすがに本当に拍手でお出迎えしたらお客様もびっくりするだろうから
「笑顔で迎えて心で拍手」の気持ちでお出迎えしていたと話されていました。
 
また、適正な利益を出すことが健全な経営のために大切であるということを強調されていました。
バブル崩壊後の不景気でチェーン店の飲食店が軒並み値下げ競争に走ったときも
CoCo壱番屋では値下げをすることなく、接客面の向上等で業績を向上させたとのことです。
 
そして、今回のブログのタイトルとさせていただきましたが
宗次さんは、経営は、一時的に上手く行くだけではダメで、「継続的に繁栄」しなければならないものだと言います。
とにかくお客様に喜んでいただく、お客様にも社員にも全ての人に対して感謝の気持ちを持って働く
そうすることで右肩上がりの経営を行っていくことができる、このように話されていたのが印象に残りました。
 
ブログの分量の関係で割愛いたしますが、他にもためになるお話がたくさんありました。
講演会のお話に感銘を受けて、さっそく宗次さんの「経営の達人」という日めくりカレンダーを購入しました。
今年から弊社の事務所に掛け、その日の言葉を、日々の心がけとしています。
宗次さんは、現在講演を様々な機会に行われているようですので、皆様も機会がありましたら
一度宗次さんのお話を聞きに行かれてはいかがでしょうか。
間違いなく経営のヒントが得られるものと思います。
 




 西川 和志 
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士

西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士


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