2016年10月11日

来年の経営計画と経営戦略

森田経営では、毎年10月に入ると翌年の経営計画の準備に取り掛かります。
(通常経営計画は決算終了の3ヵ月前から準備に取り掛かるのがベストであるといわれています。12月決算法人なら10月から、3月決算法人なら1月からです。)
3ヶ月の間に段階的に経営計画を作成して行きます。

   1.経営計画の第一段階(長期ビジョンの作成)
翌年の経営計画作成の第一段階は、まず長期の我が社の未来像(ビジョン)を考えることです。
10年~20年先の我が社のあるべき姿、理想像を思い浮かべます。理想像は漠然で良いので、可能な限り大きな理想が良いと思います。
具体的には、仕事に対する考え(経営理念)や、会社の売上高や社員数や設備等(規模)です。
 
   2.経営計画の第二段階(中期経営計画の作成)
上記の第一段階の我が社の理想像に基づき、具体的な我が社の3年~5年先の「中期経営計画」を作成します。
森田経営では、5年ごとに作成して、毎年見直しをしています。
昨年40周年でしたので、第8次5ヶ年計画が終了して、今年から第9次5ヶ年計画が始まりました。第9次5ヶ年計画の終了の年は2020年で東京オリンピックの年です。
 この3年~5年先の「中期経営計画」の作成が、全体の経営計画の中で最も重要な所です。
なぜなら、この「中期経営計画」を実現させるためには、実現させる為の方法(経営戦略)が必要であり、「経営者として最も重要な仕事は、経営戦略を考えること」と言われているからです。

   3.経営計画の第三段階 (単年度計画の作成)   上記の第二段階の経営者の経営戦略により作成された、「中期経営計画」に基づき翌年の一年間の計画を「単年度計画書」と言い、通常銀行等に提出する「経営計画」はこの「単年度計画書」のことです。

 
  建物を建てる時、「設計図」が必要と同じ様に、経営をして行く上には、必ず「経営計画書」が必要です。 しっかりした経営計画書を作成しましょう。


2014年03月10日

経営戦略について

今回は「経営戦略の必要性」についてお話ししたいと思います。

経営関係のセミナーで受講生に「企業経営において最も重要なことは何か」と質問をしますと、それは「人材です」、「信用です」、「技術です」、「お金です」等の答えが返ってきます。当然、これらのことも重要なことに違いはありません。しかし、最も重要なことは経営者が思いを込めた「経営戦略」です。
 
経営戦略をたてる場合には、必ず経営者が考える企業の5年後、10年後、20年後等の理想の未来像(ビジョン)が必要です。企業の理想の未来像を考え、それを実現するために経営の三要素と言われる「人・物・金」をどの様に活かすか等、作戦を考えるのが経営戦略です。

「ウクライナ」で現実に戦争が始まるかもしれません。「ウクライナ」の理想の未来のための作戦を考えるのは本当の戦略です。「経営戦略」は経営を本当の戦争に例えたものです。本当の戦争のための兵法(例えば孫子の兵法)を学ぶことも「経営戦略」をたてる場合に参考になると思います。

経営戦略の必要性」についてのセミナーを来る4月8日(火)夜7時より当事務所で開催する予定です。無料ですので関心のある方は、是非参加してください。




2013年11月10日

来年の抱負と計画

毎年11月に入ると、本格的に来年のことを考えはじめます。

来年はどの様な年にしたいのか、何をしたいのか、会社をどの様にしたいのか(私は会社の経営者ですので)、自分は何をしたいのか、会社経営者と個人としての立場、2つに分けて考えるようにしています。そして、考えた内容を必ず紙に書いて残します。

まず、会社の経営者として会社をどのようにしたいのか、来年の会社の方向性を考えます。会社には「経営理念」や「ビジョン」がありますので、それらに沿って考えなければなりません。そして、中期(3年~5年)の「経営戦略」を検討した上で来年の「経営方針」を考えます。経営においては、この「経営戦略」が最も重要であると言われています。

次は、自分自身の来年の抱負です。最終的には、毎年箇条書(5つ位)にして紙に書き、できるだけ毎日見ることにしています。例えば、1ヶ月の読書時間を50時間と設定した場合、毎日の読書時間を記録し、月末に集計して50時間できたかを確認します。この様なことをもう何十年も続けています。

皆さんの中にはもっとしっかりした計画を作っている方も多くいらっしゃると思います。計画に多くの時間をかけた人ほど、実現する可能性が高いと言われています。



2013年06月10日

企業経営で苦労をしている経営者の方へ

最近、私が2~3回繰り返し読んでいる「本」の話をしたいと思います。

この本は「はじめの一歩を踏み出そう」という題名の本です。この本はこれから新しく事業を始めようと考えている人や、現在すでに企業経営をしているが思うようにならず苦労している経営者のために書かれた経営書です。

人間にはいろんなタイプの人がいるが、大きく次の3つに分けることができるとしています。
1.経営者タイプの人
2.管理者タイプの人
3.職人タイプの人
それぞれのタイプについて述べたいと思います。

1の経営者タイプの人
経営者タイプの人とは会社全体を一つのものと考え、そのものは利益を生み出すものであり、お客さんや従業員やその他社会に役立つものと考えます。そういうもの、すなわち会社を創ろうと思う訳です。まずは、どんな会社を創りたいのか、会社の将来ビジョン(理想の未来像)を考えます。ビジョンができたら、経営の三要素の人・物・金が上手く噛み合う様な「経営戦略」を考え、上手く軌道に乗せより多くの利益が出る会社にしょうと思い、あわよくば、このものすなわち会社を高く買ってくれる人がいれば売っても良いと考えます。また最初から高く売れる様なもの〈会社〉を創ろうと考えます。この様な考えの人を経営者タイプの人と言います。

2の管理者タイプの人
管理者タイプの人とは、良く勉強して、良い学校(例えば一流大学)を卒業し、希望する良い会社や官庁等(例えば一流会社)に就職して課長や部長やその上を目指し、より高い給料を貰い豊かな生活をしたいと考えるタイプの人

3の職人タイプの人
職人タイプの人とは、何か自分に合った専門的な技術を身につけ、その技術を磨くことに生き甲斐を感じる人。そして、その技術を使って自分の職業に役立て様と考えるタイプの人

以上の様に3タイプの人間がいるが、中小企業の経営者やこれから起業をしようと思う人の殆どは3の職人タイプの人だと言われています。

そしてこの本では、経営者タイプの人でないと企業経営に成功することはできないと明確に述べています。そしてこの本では,経営者タイプになるための方法論が細かく述べられています。経営に関心の強い人は、一度読まれてみてはいかがでしょうか。



2012年06月10日

ビジョン(未来像)の重要性について

皆さん既にご承知の通り、日本だけではなく世界中で、政治も経済も社会も混迷の時代を迎えています。この様な時こそ、自社の未来のビジョンを考える時ではないかと思います。それも今から20年後ぐらいの長期ビジョンを考えてみてください。

経営者の最も重要な仕事は、「自らの経営理念(経営に対する考え方)に基づく自社のビジョン(未来像)を考え、そのビジョンを実現するために、儲かる事業構造をつくること」と言われています。この「儲かる事業構造をつくる」ことは、「経営戦略をたてる」ことと同じです。

20年後のビジョンとは具体的には、次のような事柄ではないかと思います。
(1)20年後、どの様な商品や製品やサービスを売っているべきか
(2)上記の商品等の販売先はどの様なお客様なのか
(3)また上記の様な商品等をお客様にどの様に仕入れて又は作って売るのか、それにはどの様な社員が必要か
(4)20年後の売上金額はいくらか。お客さんの数はどうか。従業員の数は何人か
(5)上記の規模を達成するには、どの様な設備や建物や事務所等が必要か
等、考えればまだまだありそうです。

ここで重要なことは、これらのビジョンを従業員も含めて考え、皆がワクワクドキドキできる様なビジョン(未来像)にすることです。

そして20年後のビジョンができたら、それを実現するために、20年後から逆算して10年前はどうあるべきか、15年前はどうあるべきか、すなわち今から考えると5年後はどうあるべきか、をより具体的に作り上げていきます。

是非、一度考えて、紙に書いてみてはいかがでしょうか。





 加藤 繁 
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和40年2月23日生
主な資格:税理士、行政書士

※ 現在、市役所、公民館、商工会議所等で経営・簿記・税金等の講師としても活躍中

加藤 繁
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和40年2月23日生
主な資格:税理士、行政書士

※ 現在、市役所、公民館、商工会議所等で経営・簿記・税金等の講師としても活躍中


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