2025年08月29日
私は、今年から、経営者の塾に2つ入りました。
1つは、様々な業界の中小企業経営者が集まる塾で、
もう1つは、税理士事務所の経営者が集まる塾です。
そこで新たに多くの方と知り合うことができています。
経営者には、自ら創業した経営者と、後継した経営者とがいます。
2つの経営塾にも、創業経営者、後継経営者のどちらの方もいます。
創業経営者の方からは、ゼロから一を立ち上げるエネルギーを感じますし、後継経営者の方からは、事業を継ぐことの苦労をものともしないヴァイタリティを感じます。
2つの経営塾には、様々な個性を持った方たちが集まっていて、私も参加するたびに大いに刺激を受けています。
創業経営者と後継経営者については、この2者を対比させて論じる風潮もあります(そういった書籍も多くあります)。
しかし、私自身が経営者になって最近思うことは、結局、創業者であろうと後継者であろうと、経営者である以上、行うべきことは何ら変わりはないということです。
より良い商品・サービスを提供してお客様に貢献する、自社の売上・利益をあげていく、社員に同業他社に負けない給与を支給する、そして、自社をより良くより強い組織にしていく。
そのために、会社の方針を決定し、その都度その都度経営判断を繰り返していく。
この点で創業者と後継者で何ら違いはありません。
今回、経営者塾に入り、多くの経営者の方と知り合って刺激を受けました。
経営者として成長していき、経営者としての務めを果たしていきたいと思います。
2025年03月18日
PM理論とは、経営者や管理職など組織のリーダーに求められる2つの側面に着目した理論です。
PMのうち「P」は、パフォーマンスという英語の頭文字を取ったもので、「目標達成機能」を意味します。
もう一つの「M」とはメインテナンスという英語の頭文字で、「組織維持機能」を意味します。
PM理論は、俗に「パパママ理論」とも呼ばれています。
「パパ(P)」のような厳しい父性と、「ママ(M)」のような優しい母性というイメージをもって貰うと、
この理論が分かりやすくなると思います。
PM理論では、このPとMの強弱により
(1)P機能もM機能も強い「PM型」
(2)P機能は強いがM機能は弱い「Pm型」
(3)P機能は弱いがM機能が強い「pM型」
(4)P機能もM機能も弱い「pm型」 の4つにリーダーを分類します。
このうち、P機能もM機能も強い(1)「PM型」が理想であることはいうまでもありません。
ただし、多くのリーダーは、その人の元々の資質としては、P機能かM機能どちらかが強くどちらかが弱い、(2)「Pm型」か(3)「pM型」であることが多いといえます。
(2)「Pm型」の場合、組織を力強く引っ張っていくことに長けていますが、一方で、内部への配慮に乏しく組織がギスギスするかもしれません。
一方の「(3)pM型」の場合、組織内の円滑な関係を築くことには長けていますが、一方で、組織として成果を上げていく力に乏しく、組織が伸び悩むということがあるかもしれません。
したがって、(2)「Pm型」の人も(3)「pM型」の人も、自分の強い側面を生かしつつ、弱い方の機能を意識的に強化して、(1)「PM型」を目指していくことが必要となります。
またPもMも弱い(4)「pm型」の人であれば、努力してPもMも強くしていかなければならないでしょう。
会社の創業者の方は、自分でゼロから組織を立ち上げるのですから、P機能が強い(2)「Pm型」の人が多いように思います。
また、後継者の人には、P機能が強い人もM機能が強い人もいるでしょうが、「守成は創業より難し」という言葉からしても、M機能が強いことが有利に働く場面も少なくないと思います。
私としては、このPM理論は、リーダーの立場にある人、あるいは将来リーダーの立場に立とうとする人たちが、自分自身を見つめるための手段として使うのが、良い使い方だと考えています。
つまり、自分は、P機能が強いのかM機能が強いのかを考え、強い機能をさらに伸ばしつつ、弱い方の機能はより一層自覚的に伸ばしていくことが必要であり、それによって、理想である(1)「PM型」に到達することができると思います。
「PM理論」を意識することは、リーダーとしての自分を成長させるきっかけとなるのではないでしょうか。
2019年02月08日
いよいよプロ野球のキャンプが始まり、春の訪れを感じます。
地元中日ドラゴンズのキャンプも注目のルーキー根尾選手が入団し、例年になく見学客が多いようです。去年も松坂投手の入団で見学客が増えましたが、今年は更に増え、ここ数年下位に低迷し地味で暗いイメージの中日に春が来た気がします。後は与田新監督の采配でペナントレースを勝ち抜き、Aクラスと言わず優勝してくれれば、愛知県をはじめとする東海地方に活気が出そうです。
ところで、もう一つ注目しているのが大型補強を行い、監督も新しくなった巨人です。お金と権力で有力選手をかき集めるやり方は相変わらずで、今年は広島の丸選手を獲得しました。補強選手だけをみているとやはり巨人が優勝か、と言いたくなるところです。
ただ気になるのが他球団のドラフト指名を拒否してまで入団し、長年チームに貢献し巨人愛に溢れた長野選手や内海投手を、意図的ではないとしても放出したことです。2人は個人的な成績以外にもチームにプラスになる要素を持っていたのではないでしょうか?
野球は柔道やマラソンと違い、個々が自分の役割を果たすことによって、チームとして勝利という目標に向かって協力していくスポーツだと思います。
会社経営も同じようなもので、いくら優秀な人材を集めても、それが組織として機能しなければ崩壊していくでしょう。
原監督がどのように個の能力が高い選手をまとめ、勝利を上げていくのか注目です。
2017年03月10日
経営コンサルタント会社である「船井総合研究所」の創業者であった、故舩井幸雄氏がよく次の様に言われました。
「組織のトップとして必要な資質は、1.素直、2.プラス発想、3.勉強好き、の3つである」と言われました。しかしこの3条件は組織のトップだけで無く、来月から企業等へ入社する新卒社員にも同じ事が言えるのではなかろうかと思います。
新入社員の3条件
1.素直
先輩社員は後輩の成長の為に指導をする訳で有るから、先ずは先輩社員の言うことを「素直」に受け入れることが必要であると思います。
2. プラス発想
何事に於いても、プラスに考え、心の態度を積極的に保つ事だと思います。マイナスの消極的な言葉は使わないことです。
3.勉強好き
新入社員は与えられた仕事を先ずはまじめに一所懸命に行うことだと思います。そうすれば仕事好きに成り、仕事に関連する勉強も好きになって行くと思います。
2017年02月10日
平成28年2月9日付のこの「社長のブログ」は「税務調査の方法」という題で書かせて頂きました。
今回はその4つの税務調査の方法のうちの「国税局が行う事後調査」について書かせて頂きます。
税務調査の方法のうちの「国税局が行う事後調査」は当社のお客様の中でも年間で1~2件はあります。
この調査は、通常事前の連絡も無く、突然国税局の調査官が6名程度来ます。全員が国税局の調査官であることは少なく、国税局の下部組織である税務署の調査官と合同で調査する場合が多いです。
調査は私の経験からすると、初日が月曜日であることが圧倒的に多いので、月曜日は要注意です。
この調査は、事前に国税局で調査対象の個人や法人を調査して、脱税や不正の事実を確認している場合が殆どです。金額的にも不正金額が数百万円から数千万円に及ぶことが多いですが、中には億単位の場合もあります。
不正内容は様々ですが、売上計上漏れや仕入や外注等の架空計上が比較的多いように感じます。
調査官が必ず行うことは、現金出納帳と実際の現金との突合です。現金出納帳が書いて無い場合や合わない場合が多いので、現金出納帳の残高と実際の現金は必ず毎日合わせる様にしましょう。その他個人や会社の金庫の中や事務机や集金用のカバンの中を見ることも多くあります。
不正を行った場合、不正金額より、追徴税の方が大きくなる場合も有ります。
節税はしなくては成りませんが、脱税は割が合わないのでやめましょう。

西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員
昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士