2025年09月29日

「不器用さについて」

皆さんは、自分を器用な人間だと思いますか、不器用な人間だと思いますか。
不器用であるよりも器用な方がよい、要領が悪いよりも要領が良い方がよい。一般的には、そう思われていると思います。
しかし、私は不器用なことや要領の悪いことは、長い目で見れば決して悪いことではないと考えています。
 
経営コンサルタントの小宮一慶さんは、『「一流」の仕事』(日経ビジネス人文庫)でこのように語っています。
「一流になる人は、不器用な人が多いと思います。一人前になるのに時間がかかるので、
自分が人よりも優れていないことを若い頃に認識します。
そういう人ほど、一人前になってからもコツコツと努力を続けます。
不器用で時間がかかって一人前になった人は、早い時期に一人前になって満足している人をどこかで抜き去って、さらに努力を続けている間に一流になるのでしょう。」
 
また、元中日ドランゴンズ監督の落合博満さんは、『采配』(ダイヤモンド社)で、このように語っています。
「どんな仕事でも、ひとつの技術を身につけていく作業は地味で、相当の根気も必要になる。
技術を身につける際、習得するスピードが速いと、「センスがある」と評されるこことがある。
ただ、これは昔から指導者の悩みの種と言われているのだが、飲み込みの早い人は忘れるのも早いことが多い。
一方、内心でいらだつくらい飲み込みの悪い選手ほど、一度身につけた技術を安定して発揮し続ける傾向が強い。
彼らの取組みを見ていると、自分でつかみかけたり、アドバイスされた技術を忘れてはいけないと、何度も何度も反復練習している。
自分は不器用だと自覚している人ほど、しっかりと復習するものなのかもしれない。
技術事に関しては、飲み込みの早さが必ずしも高い習得率にはつながらない。
だからこそ、じっくりと復習することが大切というのが私の持論だ。」
 
このように、お二人とも、経営コンサルタントと野球監督という異なる立場から、努力や反復練習を積み重ねることの大切さを説かれています。
不器用な人間が、自らの不器用さを自覚し、その不器用さと向かい合い、たゆまず、努力を積み重ねる先に、真の実力が身につく。
不器用であることは悪くない、そのように私は思います。




 西川 和志 
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士

西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士


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