2026年07月31日

「AI革命と産業革命」

前回に続いて、AIについて書きます。

現在進行中のAIの発展については、産業革命に例えられることがよくあります。
18世紀イギリスに始まった産業革命によって、
世界は農業や手工業を中心とした社会から工業化社会へと発展あるいは変化しました。

それにより、農業に従事していた人が都市に出て工場で働くようになったり、
熟練手工業者が仕事を失うなどしました。

AIの急速な発展と一般化がもたらす社会の転換は、「AI革命」と呼ばれるようになっていますが、
AI革命においても、産業革命と同様に、社会全体の産業構造や、
個々人における仕事の内容に大きな変化を及ぼすものと予想されています。
 
日本でいえば、AIの普及が始まった現時点は、殖産興業を国家的テーマとして官民一体となって
工業化・近代化を推し進めた明治初期に例えることができるのではないかと思います。
その過程で、例えば、飛脚や駕籠かきという職業はなくなりました。

しかし、その職業はなくなっても、そこで働いていた人たちは、別の職業に移って働き生活したでしょう。
その過程では、新時代に素早く適応した人もいたでしょうが、適応に苦労した人も多かったと思います。

現在の「AI革命」においては、その進展の速度が極めて速く、
1、2年後といった短い期間でもどれほど進化していくものか予測困難ですし、
5年後、10年後、さらには20年後といった時間軸では、どれほどの変化が生じているか想像もつきません。
 
急速に発達するAIに対応して使いこなしていくことはもちろん必要ですが、
AIツールは常に新しいものが出てきたり、内容も発展していきますし、
AIの使い方やAIでできることも常に進化・更新し続けています。

このような急激な変化の時代において、より根本的に不可欠なものは、
変化への柔軟な適応能力・即応能力、言い換えれば、「柔らかな頭」ではないかと思います。

新しいことを学び続ける姿勢や、自分の考えを更新する能力、
失敗を受け入れる力、未知の領域に積極的に踏み出す行動力。
AI時代を生きる個々人にとっては、このような「柔らかな頭」を育んでいくことが
将来を切り拓いていく重要なポイントだと思います。

AI時代に本当に必要なのは、AIそのものを学ぶこと以上に、
「変化への対応方法を学び続ける力」を身につけることなのかもしれません。




 西川 和志 
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士

西川 和志
税理士法人 森田経営
代表社員

昭和54年7月19日生
主な資格:税理士、弁護士


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